吉岡幸雄先生の講演〜色彩の勉強〜 2006・9・17 (09/18)
5年前 『北野武の色彩大紀行』 というTV番組で吉岡幸雄先生のことを知ってから、ずっと生の講演を聞きたいと思っていました。やっと念願かなって参加してきました。
吉岡先生は京都の 『染司よしおか』の5代目です。植物染が専門で、伝統色、染織史の研究をされていて著書も数え切れないほど。
『色の歴史手帳』
『日本の色辞典』 などなど。
日本の伝統色について、歴史、そして平安時代のいい女の条件は、季節にあった色合いの衣を身に着けているか、色重ねのセンスはいいか、だったというような楽しいお話もありました。今でも充分通じますよね。
植物染は絹にしかできないことや、それゆえ華やかな色合いの衣を着ている人は絹織物が買えるお金持ち、青や茶色の衣を着ている人は庶民、と階級が一目瞭然だったことなどはとても興味深いお話でした。
実際の植物や、それで染めた220種類の色見本も展示されていて、じっくり拝見することができました。とても美しい日本の色でした。
重ねの色の見本は実際の着物が用意されていました。
これです。美しくて感激!
会場で本も販売されていて私は、『和みの百色』というのを買いました。
本にサインをしていただきました。
著名な先生ですが、写真撮影にもニッコリ応じてくださり、とても気さくで親しみやすい方でした。
アクタス(家具店)のセミナー 2006・8・25 (08/25)
アクタスのセミナーが心斎橋店の近くのイタリア料理店 〜OTTONA〜
オットーナで開催され参加してきました。
先日ご縁があった京都店の店長さんが招待してくださったのです。
この写真はアクタス心斎橋店です。
poradaというメーカーの家具を主に、イタリアからわざわざ来日されてお話がありました。一番売れているのは 「メディアセンター」 というもので、TVやDVDなどのやっかいな配線も内蔵できるすぐれものです。
見た目もとってもスマートな感じ。やはり実用的なものが一番なんですね。
お話のあと オットーナご自慢のイタリア料理をいただきました。
OTTONA オットーナの外観
オット-ナはモノトーンのとてもセンスのいいお店。お店を借り切っての催しでした。
100名ほどの参加者で店内は熱気ムンムン。
お料理もお酒も 充分楽しみました。
「免震」の勉強会 2006・8・4 (08/04)
インテリアコーディネートや内装工事の仕事をしていると、お客様に最近よく聞かれるのが、地震対策のことと、義務化された火災報知機のこと。
家や店舗、施設などいくら美しくカラーコーディネートしてあったり、ブランドものの家具やカーテンでコーディネートされていても、地震対策や防火のこと、防犯、調湿、メンテナンスのことなどの機能的なもの、ハード面がおざなりになっていると、やはりそれは片手落ち。
でもカラーやインテリアのコーディネートだけに力が入っているのってけっこう多いです。
でも災いは忘れた頃にやって来ますよね。
そこで・・・ちょうど誘っていただいたので、今日は「免震」の勉強会に行ってきました。
・耐震、制震、免震の違い。
・以前は20坪で500万円かかっていたのが、今は300万円くらいでできるのが出てきたこと。
・どんな条件のもとで実施されるのか。
・計画から引渡しまでのフロー、施工方法。
などなど、約3時間じっくり学びました。
この写真は「免震」と「非免震」の体験をしている所です。
たくさんの資料もいただきました。
こういう勉強って本当に大切だなぁってつくづく思いました。
何を聞かれても答えられるようになるなんて事は、たぶん誰もできない事だと思いますが、できるだけ多くの知識を持って、お客様に接したいと思っています。
大阪中之島 中央公会堂 元館長のお話を聞く (06/22)
大学の同窓会の総会が中央公会堂で行われました。ここは平成14年9月に保存・再生工事が終わり、11月より使用が再開されたところです。
特別室での総会の後 今年の3月まで館長をしておられた谷清司氏にお話を伺い、館内を案内していただきました。
この特別室は、2008年にもし大阪でサミットがあった場合、会議は国際会議場ですが、晩餐会はここで開催されるだろうと言われています。中央公会堂の真正面から見た半円形のステンドグラスのあるルネッサンス様式のお部屋です。日本書紀から題材をとった油彩の天井画があります。
ココは中集会室。ダンスホールにもできるそうです。以前は食堂として使用されていて、食を題材とした絵で壁の装飾がされていました。
これは地下にある免震装置。2000㎡に対し、8ヶ所設けているそうです。阪神淡路大震災の時の最大の揺れが45cmだったそうですがこの装置は70cmの揺れにも対応するんだそうです。保存工事の前は長さ約3.6mの松杭が約4000本埋められていたそうです。
その他、あらゆる所で以前のものを部分的に残しながら再生工事されていて、大変興味深く見学しました。
工事費は約100億円。
この日は平日でしたが、貸し会議室の使用は満杯。
『市民に親しまれる重要文化財』に生まれ変わっていました。
ヤマギワ照明 新製品発表会 (06/09)
ヤマギワ照明新製品発表会『YAMAGIWA NEW LIGHTING 2006』に行ってきました。
第1会場はインテリア館の1階。
第2会場は照明館の1階。
第3会場はインテリア館の2階。 と3つの会場で開催されました。
照明館では北欧テイスト照明、家具 ルイスポールセン他。イタリアンテイスト リンブルグ、オフィス&テクニカル フランク・ロイド・ライト、フリッツ・ハンセン。
インテリア館ではイタリアを代表するモダンファニチュアブランドの「MOROSO」の展示も同時開催されていました。
あいにく写真撮影は禁止されていて、唯一許可されていたのがココ。第3会場です。
展示の仕方も美しい〜。
リリカラカーテン 新作発表会 (06/08)
昨日、リリカラカーテン「FD」の新作発表会に行きました。ここ数ヶ月はインテリアの新作発表会が次々開催されます。
セミナーにはかなり遅刻しましたが、新見本帳の説明には間に合いました。注目は「MーFRONT」シリーズ。都市型ライフステージをテーマに高層マンションに住まうことを意識した洗練されたコレクションでした。
この写真は「クラシック」タイプとして展示されていたものです。流行のスタンド型のシャンデリアもしっかり置かれていました。
安藤忠雄さんの講演と作品 (06/06)
先週の土曜日、神戸のロックフィールドというお惣菜の会社のフォーラムに参加しました。[R F/1」、「地球家族」、「神戸コロッケ」などの会社です。その会社は、社屋や従業員のための保育室のデザインはなんと『安藤忠雄』さん。
最近、保育室を開設され、見学会、基調講演、『子どもたちに夢を』というフォーラムを開催されました。
「元気の木・保育室」というネーミング。後ろに見えるのがモダンでカラフルな遊具。その後ろが社屋。社屋も素晴らしく、社長が「社員食堂は一番良いところに配置すべき」というお考えでその通りの環境でした。
保育室の片側は全面ガラス貼りで、フラットにテラス、芝生へと続きます。
基調講演の後の『子どもたちに夢を』のフォーラムの様子。神戸市長、ロックフィールドの社長はじめ、豪華な面々。コーディネーターが安藤忠雄さん。約300名が出席しました。建築関係の人達の参加も多かったらしいです。私は生の安藤忠雄さんを拝見できて感激でした。
『月桂冠』の日本酒セミナー (05/20)
いつもお世話になっている住江織物さん主催の日本酒セミナーに行きました。私はお酒はあまり強くないのですが「スパークリング清酒」というのもあるんですよ、と聞いて飲んでみたいと思いました。
一番左の2本がそれ。写真では見えませんが「ジパング」という名前です。ほんのり甘くスパークリングワインのような味でした。
利き酒用のカップと説明書き。
お酒の造り方や、4種類のそれぞれの違い、お酒と健康の関係など盛りだくさんのお話がありました。帰りにはお酒から作った浴用剤と洗顔石鹸、お酒をいただきました。最近は化粧品にも力を入れているそうです。
利き酒は、愛好家でもない私でも違いがはっきりわかり、楽しい経験でした。
京都・二条城の障壁画 模写室の見学 (05/18)
日本色彩学会のイベントで、二条城の復元模写室の特別見学会に参加しました。
ここは一般には公開されていないそうです。
模写室の入口
内部の一部
左の2枚の障壁画の作業中でした。実際に模写しておられる女性が説明してくれました。最初はオリジナルの上に半透明の紙をおき、写していきます。今度はその紙の下にカーボンみたいなのを敷いて新しい紙に写し、後はそれをなぞって描いていくそうです。気の遠くなるような作業です。
これは将軍の寝所(居間)である「白書院」の障壁画だそうです。
右側の方の模写。横長の板を作品の上に渡し、その上に乗って描いていくそうです。
これは色の説明をされているところ。
左手のは青色の群青(ぐんじょう)、右手のは緑色の緑青(ろくしょう)。容器に入っているのはそれぞれを粉にしたもの。古びた色を出すには、すこし熱をかけるそうです。それで濃くなったものと混ぜ合わせて新しい色を作っていくそうです。
こんな鉱物です。
京都市から1035点の依頼があり、30年をメドにということだったのですが、30年で半分も出来なかったとのことでした。模写した人は裏に記名するそうです。
棚に並べられていた絵の具(粉末)。どれも明るく澄んだ色です。
二条城は国宝ですが、障壁画は重要文化財だそうです。今回は貴重な体験ができました。こんなにも細密な作業のもとに文化財が保存されているんだと知り、感動しました。
このあと、収蔵館〜二条城と見学しました。たくさんの修学旅行、社会見学の子どもたちに出会いました。「将来はあなたたちが頑張って保存していってね」と心の中でひそかにお願いしました。
ATCアジアトレードセンターの『サイン』のセミナー (04/09)
ATCの内部。10年以上前、初めて来たときは「外国みたい〜!」って思いました。
アメリカ人の設計です。インテリアのショールームがたくさん入っています。
私が壁紙のメーカーに入社した時、最初に勤務したのが、ここの11階ににあったショールームです。残念ながらそのショールームは今はもうありませんが。
ATCの中のITM棟では、インテリアのセミナーがけっこう行われていて、いつもお知らせをいただくので、興味があるときは参加するようにしています。
この日は、サイン(看板)のセミナーを受けに行きました。
サインというと、だいたい外部の看板を思い起こしますが、病院やデパートなど公共施設の内部や鉄道の案内などすべてを含んでいます。駅のサインも最近はずいぶん統一されセンスが良くなってきましたよね。
そのお仕事をなさった先生の直々のセミナーでした。
表参道ヒルズや周辺の主なサインを見せていただいた後、
看板の文字は、
・どのくらいの大きさで、
・どんな色で、
・どの位の太さの文字で、
・どのくらいの画数だと、
・何m先から可読できるか
という事柄を表にしたものをいただきました。
表札の小さな文字から、タワーに書くような大きな文字まで、幅広い表です。
たとえば、
・表札で、文字が2cm四方の大きさで、太さが2,5mmで、黒色だと5m先から、
・看板で、文字が2m四方の大きさで、太さが25cmで、黒色だと500m先から、
それぞれ可読、といった具合です。文字の画数の標準は9画で、一応「東京」を目安にしているんだそうです。
なかなか面白いと思いませんか?
以前、デイサービスの内装工事をした際に、サインのデザインもしました。デザインが出来上がったのはいいのですが、さて製作はどのくらいの大きさにしようかとスタッフで悩みました。結局、可能な限り大きなものにしたのですが、やはり道の向こうから可読できる最低の大きさは知っておくべきでした。
今回いただいた表は貴重な資料になりそうです。
透明ガラスの内側から見たATCの外観。この建物の前は海です。勤務したてのころは毎日リゾート気分でした。夜景もきれいで若者のデートスポットのひとつです。