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カラーコーディネートのお仕事  2007・1・22 (01/22)

 私はカラーコーディネートのお仕事も請けています。私の場合はインテリアカラーです。

この写真は、外壁の塗料の色を決めるための色見本です。
日本塗料工業会のものです。通称「ニットコウ」
いつもは工事も伴う仕事が多いのですが、今回はコーディネートプランを立てるだけの仕事です。
この場合でも、現場を下見し、工事の立会いもします。
「ファッション」や「商品」のカラープランはできませんので、もちろん請けていません。 
カラーコーディネーターと称する人で、「カラーは何にでもついていますから、私は何の色でも出来ます」と簡単に言う人がいますがこれはどうかと思います。
趣味でならなんとなくアドバイス出来るかもしれませんが、プロとしてカラープランを立てるには、どうしても専門分野になってきます。
東京商工会議所のカラーコーディネーター検定の1級では「ファッション」「商品」「環境」と分野が分かれていますよね。
それぞれの分野で、かなりの知識や実務経験が無くてはプロとして仕事は出来ません。
それにこういうプランを立てるためには、莫大な資料との格闘が待っています。
もちろん手持ちのものです。
インテリアの場合、建築士さんがこのカタログの中から選んでくださいと、持ってきてくださる場合もありますが、ほとんどは自分のものから選びます。また私の方から別の提案をする場合もあります。
ちなみに、今回選んだクロスはこの5社から。

今回は金額の制限がありました。量産品と言って、価格の安いものです。各社65種と決まっています。
1000円/mのクロスから選ぶとなると、クロスの種類はざっとこの40倍の量になります。
他に、床材、キッチン、バスルーム、トイレ、収納、カーテンなど、6帖ほどの工房の壁面2面は、全面資料とサンプルでうまっています。
カラーの資格を取った人に、どうしたらインテリアの方の仕事ができるようになるかとよく聞かれるのですが、
『まずはインテリアの知識があることが条件になる』と言ってます。
色の指定は、カラースクールで勉強したようなカラーのサンプルで決めるのではなく、クロスならクロスの見本帳から、キッチンの面材の色はキッチンの見本帳から、トイレの陶器の色はトイレの見本帳から選んでいくんです。
それを平気でカラースクールの色見本で作ったもので、「私はこんなカラーコーディネートができます。」とインテリア関係の会社に営業に行く人がいるみたいで、困惑されるんだそうです。
持ってこられたほうは「話にならない」という見解だそうです。
それとほとんどの場合、思い通りのコーディネートはできません。これはこだわりのあるコーディネーターさんほど難しい問題ですが、要は『どれだけ妥協できるか』です。
「この部分には絶対こんなピンク!」と決心していても見本帳にそんなピンクがなければできませんからね。
今、カラーコーディネーターがどんどん生まれています。 カラースクールはどこでも人気だそうですね。
養成講座に行くと簡単に資格やディプロマが取得できます。
 ・何かのものに色をつけるのか。
 ・カラーセラピーをするのか
 ・パーソナルカラーをするのか
その程度は早い目に決めて、より専門的な仕事が出来るようがんばってほしいと思っています。



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磯田百合子

磯田百合子
いそだゆりこ

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